医院承継(M&A)サポートのご案内

医院承継のメリットとデメリット

第三者承継(M&A)は、既に開業している医院を譲り受ける開業スタイルです。実務は、当社の事業承継士(一般社団法人事業承継協会認定)が弁護士や公認会計士・税理士、中小企業診断士といったそれぞれの専門家をコーディネートし全体最適となるよう進めていきます。


買い手側と売り手側のメリットとデメリットは下記のとおりです。

 

1.承継する側(買い手側)

【メリット】
・少ない資金で開業が可能となります。
・患者さんを引き継ぐため事業の軌道に乗るのが早い。
・開業までの準備期間が短い。
・地域医療の安定につながる。

【デメリット】
・円滑な承継が出来ないと患者確保が困難となります。
・譲渡価格の設定が的確に行われない場合、後々の金銭トラブルになる可能性があります。

【留意点】
・引き継ぐ医師は1~2ヶ月位は現経営者(院長)の元で給与をいただきながら働き、患者さんに安心感を与えながらスムーズに引き継ぐことをお勧めします。
・スタッフを「そのまま引き継ぐ」か「引き継がないか」よく吟味する必要があります(新しい医師の診療方針・スタイルについていけるかどうか)。
・リニューアル開業する場合、既存の立地によります。
・個人開業医よりは、医療法人の方が事業承継がし易いと思われます。
・前経営者(院長)の開業時代とマーケット(診療圏)が変化している可能性が高いので、場合によっては診療圏調査をし、診療科目の見直しも必要となります。
施設の老朽化や労務問題が内在化している場合があります。

 

2.譲渡を希望する側(売り手側)

【メリット】
・自身で築いてきた医院に新たな医師が開業し、閉院することもなく、地域医療の確保に貢献できる。
・長年に渡り地域医療に貢献してきた対価として創業者利益を得ることができる。
・譲渡することで患者に対して引き続き医療行為を継続できる。
・借入金などに対する個人保証や担保提供を外すことができる。
・労務問題や資金繰り問題から解放され、本来の医業への集中ができる。
・後継者問題を解決することができる。

【デメリット】
・売却代金が自分の思っている金額にならない場合がある。

【注意点】
・売買価格の設定はトラブル防止のため必ず専門家を入れる(公認会計士・税理士・事業承継士等)
 


 

医院承継(M&A)の流れ

【売り手側医院の流れ】

事前相談・・・売り手側の理事長・院長やそのご家族から、何故、医院を譲り渡したいのか?譲渡する意思は固いのか?などを丁寧にヒアリングをいたします。

秘密保持/仲介契約の締結・・・交渉の過程で機密情報を含んだやりとりが必要となるため、秘密保持契約を締結します。また、当社が行う業務の範囲や仲介に入る報酬等を説明し仲介契約を締結します。契約締結後は、第三者との交渉は禁止されます。

医院評価・・・医院の譲渡価格を算定するため、財務諸表やその他の関係書類のご提示をいただきます。評価は、医院の規模や立地、その他の特殊性を加味したものとなります。

概要書作成・・・医院の簡略的な情報を記載した概要書(ノンネームシート)を作成し承継希望先へ提出します。承継を希望する医師や医療法人にとって、魅力的で引継ぎが可能な診療を行っているのかがポイントです。

マッチング・・・承継を検討している医師や医療法人へノンネームシートを提示します。同時に承継を検討されている医師や医療法人側のプロフィールや承継の動機などを丁寧にヒアリングいたします。

トップ面談・・・承継を希望する医師や医療法人理事長との面談を実施します。お互いの条件や意向を確認し理解を深め、当社が仲介し具体的な条件などを詰めていきます。

基本合意書締結・・・譲渡価格や譲渡時期など具体的な条件について調整を進め、双方に認識のズレがないよう綿密に行い、疑問点などを解消していきます。大筋で合意ができた段階で、基本合意書を締結します。合意書締結後は、最終的な契約に向けて詳細な事務作業に入ります。

最終譲渡契約書締結・・・売り手側医院の財務・法務・労務に関わるデューデリジェンスを行い、双方が譲渡価格や条件面等について合意がなされれば、最終譲渡契約書を締結しクロージングとなります。

 

【買い手側の流れ】

概要の提案・・・承継を希望する医師や医療法人側へ承継する動機や承継時期などを丁寧にヒアリングいたします。その上で、売り手側より提示されたノンネームシートを提示し検討していただきます。

秘密保持契約書締結・・・ノンネームシートを検討し、前向きな意向が確認できた段階で秘密保持契約を締結し、売り手側の詳細情報が提供されます。

売り手側情報開示・・・秘密保持契約の締結後、売り手側医院の詳細情報の開示では、医療機関名、所在地、理事長(院長)氏名、出身大学、診療内容、財務諸表等の関係書類一式が提示されます。

提示資料の検討・・・提示された資料を公認会計士や税理士、弁護士等と相談し慎重に検討します。引継ぎが可能な診療科目や診療内容であるかも重要です。

トップ面談・・・売り手側医院の院長(理事長)と面談を実施し、お互いの条件や意向を確認し理解を深めます。当社が仲介し具体的な条件を詰めていきます。

基本合意条件提示・・・譲渡価格や承継時期など具体的な条件について調整を進めていきます。

基本合意書締結・・・大筋で条件の合意ができたら、基本合意書を締結します(これまでの交渉で合意した内容が記載されます)。合意書締結後は、最終的な契約に向けて詳細な事務作業に入ります。

最終譲渡契約書の締結・・・売り手側医院の財務・法務・労務に関するデューデリジェンスを実施し、譲渡価格等の条件交渉がまとまれば、最終譲渡契約書を締結しクロージングとなります。

 

デューデリジェンス・・・法務、財務、労務などをさまざまな観点から調査することです。最終契約の締結前に行われ、問題点などが発見された場合には、譲渡価格に反映されることになります。

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